【第2785例会】健康寿命を目指して 宇治木会員(2022年12月1日例会)

会長時間

『家族制度』
 随分前の事です。まだ講中が中心になって、家で葬儀をしていたころの話です。
あるお宅へ臨終勤行・枕経のお参りに行った時、何かもめてるんですね。読経が終わった後、長男の奥さんがこう言われました。
 「やはり、喪主は長男がすべきですよねぇ?」
 どうやら、喪主を誰にするかでもめているようでした。そのお宅は長男さんは若い時から東京に出て勤めており、地元には次男さんが残り、亡くなられたお父さんと一緒に農業をしていました。ですから、地元の人は弟さんは知っていますが、お兄さんの方はほとんど知らないのです。
 「それは弟さんの方が、近所の付き合いもずっとしてるし、みんな知ってるのでいいんじゃないですか」と話しました。
 結局、弟さんが喪主となりお通夜、葬儀と勤めました。
 そして、7週間たち満中陰・四十九日法要に行った時の事です。お勤めが終わり会食になった時に、また、何かもめてるんですね。また、長男の奥さんがこう言われました。
 「喪主は弟にゆずりましたが、田地は半分ずつですよねぇ?」
 「・・・・・」
 法律では確かにその通りです。しかし、長男さんが帰って来て、こちらで暮らす訳でもなく、まして農業をする訳でもないのに、田地や屋敷を半分ずつ相続するというのはおかしな話です。
 何でも平等というのは、いかがなものかと思います。もし、父や祖父の時代、子供が女も含めて10人いたとしたら、1丁ある田地も1反になってしまいます。長男は家を継ぐものであったから、権利と同時に責任というものを持たざるを得なかったと思います。
 老いた親をたらい回しにしたり、近くにいる女兄弟に押し付けて、そのくせ財産だけは平等にというのは間違っています。私は次男ですが、日本の家族制度は残しておくべきだったと思います。
 人は法律にそって行動します。しかし、法律は人々が守らなくてはならない最低ラインの行動を示しているだけです。私達は法律ではなく、倫理・道徳にそって行動したいものです。
 「親の面倒を見る者、田を耕す者が財産を相続する」これが道義だと思います。
みなさんはどう思われるでしょうか。

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内藤会員 入会式

会員卓話「健康寿命を延ばそう」 宇治木会員

 健康寿命とは、健康上の問題がない状態で、日常生活を送れている状況の事を言い、日本の男性の健康寿命は73歳、女性は75歳です。平均寿命が男性81歳、女性87歳なので平均寿命から健康寿命を引いた年数、男性8年、女性12年が平均的な日本の介助を必要とす年数になります。この年数を短縮することで家族の負担を減らすことになります。
 健康寿命を延ばすポイントとして、フレイルの兆候に気づくという事が有ります。フレイルとは加齢により、心身の活力が徐々に低下した状態をいい、この兆候に早めに気付き適切に対処することが健康寿命を延ばすことにつながります。