2024-25年度会長 菅生一郎

2024-25年度のロータリー国際(RI)会長、ステファニー・A・アーチック氏は「平和構築および世界の分断を癒すための取り組み」を年間テーマに設定されました。この大きな目標達成のための具体的手段として、アーチック会長は「4つのテスト」の実践を全ロータリー会員に呼びかけています。

「民主主義リポート2024」(V-Dem研究所発表)によると、三権分立、法の下の平等、公平な選挙、表現・結社の自由等の指数で測定した世界の自由民主主義の度合いは、1985年以来38年ぶりの低水準となっています。この深刻な状況はロータリーの基本精神にとっても大きな挑戦を意味します。

こうした背景を踏まえ、西条ロータリークラブとしての責任を考慮すると、クラブの推進をする各奉仕活動、会員の職業奉仕を通じた「4つのテスト」の実践こそが、我々の地域社会における自由民主主義の強化および世界平和への貢献につながると信じています。

その信念のもと、2024-25年度は「Think Globally, Act Locally:地球規模で考え、地域で行動する」をスローガンに掲げ、以下の活動を展開します。

1.多様性(D)・公平さ(E)・インクルージョン(I)の推進

 会員間の結びつきわ深め、全ての会員が参加しやすい環境を整えることで、クラブの公平さ(E)とインクルージョン(I)を高めます。また、さまざまな背景を持つ会員を迎え入れ、多様な会員構成を達成することにより多様性(D)の獲得を目指します。

2.新たな取り組みの導入

 IT化の推進と公共イメージの向上

 IT化の推進により効率的なクラブ運営を行い、同時にロータリークラブの魅力を広く伝えるための取り組みに着手します。

 3ヵ年計画の策定

 戦略計画委員会により3ヵ年計画を作成・周知することにより、クラブの将来のビジョンを共有します。

 インターアクト、ロータリーアクトクラブの設立準備

 若い世代へのロータリー精神の継承と、新たな若い力の結集を目指して準備します。

3.継続的な奉仕活動

 西条ロータリークラブが培ってきた奉仕活動の伝統を継続し、地域社会への貢献をさらに深めます。

 私たちは、一人ひとりの行動が地域社会だけでなく、世界平和に向けた大きな一歩となると信じています。会員一人ひとりの力を結集し、地球規模の課題に地域から応えていくことでロータリーの理念を体現し、「ロータリーの魔法」を起こしたいと思います。