会長時間

『放送中止CM』
　YouTubeで放送中止になったCM集を見る事ができます。中止の理由は様々ですが、その中で東京ガスのCMで放送中止になったものを紹介致します。
　それは就職活動をテーマにしたものですが、ある女子学生、就職活動を頑張っているのですが上手くいかず、何社も就職試験に落ちています。次々と友達は内定が決まっていく中、自分一人取り残されていきます。彼女はこうつぶやきます。
　「世界中から否定されている気持ちになる」
　そんな彼女ですが、一社だけ最終面接まで進み、その面接も上手くいき手応えを感じる事ができました。彼女はうれしそうに家に電話してお母さんにこう言います。
　「今日、うちでご飯食べる」
　お母さんも喜んで料理するためにガスに火をつけます。彼女はケーキ屋に寄り、ケーキを買って帰ります。しかし、玄関に入る前に携帯にメールが入り、メールを見た所でシーンががらっと変わります。
　夜の暗い人気のない公園、彼女は一人ブランコに座り佇んでいます。手応えがあったかに思えた最終面接に落ちたのでしょう。そこにお母さんが後ろから近づき、彼女の肩にポンっと両手を置きながらこう言います。
　「やっぱりここだ」
　彼女は押さえていたものが一気に噴き出たように号泣します。
　このCM、テレビ局に苦情が殺到したそうです。「悲しすぎる」「リアルすぎる」「辛くて見ていられない」等々。東京ガスにも、「おまえの所で雇ってやれ」等の苦情が入り、あえなく放送中止となりました。
　しかし、このCM、ハッピーエンドではないけれど、心暖まる一面もあります。それは、「どんなに世界中から否定されても、お母さんだけはいつでもあなたの味方ですよ」というメッセージが伝わって来るところです。
　私を無条件で抱きとってくれる、そんな人がいるからこそ、彼女もまた頑張る事ができると思います。
　私達は一人でこの世間を生きていくには、あまりに過酷です。こんなにも理不尽な社会、世間の荒波を渡っていくのは、大変な苦悩がつきまといます。
　だからこそ、この私を無条件で受け止めてくれる人、また、そういった居場所が必要なのでしょう。人生にそういった拠り所を持っている人は幸せであります。

ロータリーの友について（クラブ研修委員会）

　髙原クラブ情報（研修）委員長より、ロータリーの友の始まりから、現在までの歴史の卓話をして頂き、ロータリーの友の電子版の使用方法の説明など分かり易くして頂きました。

 

電子版で検索したロータリーの友２０１９年３号（西条ロータリー掲載号）