【第2773例会】会員増強および拡大月間にちなんで(会員組織・増強委員会)(2022年8月4日例会)

会長時間

『清く正しく美しく』
 今月15日は終戦記念日です。日本は敗戦により全ての海外の領土を失いました。それによって、外地からの穀物の供給がなくなり、また外地からの日本人の引き上げにより、内地は急激な人口増加となりました。よって、食糧は戦時中以上に不足する事態となったのです。そして、お米は食糧管理法によって厳しく規制されていました。
 そのような中で、東京地裁判事であった山口良忠は、裁判官として闇米を買うことを拒否して栄養失調になり、昭和22年8月、東京地裁で倒れ、10月11日に34歳で亡くなりました。この事は日本の新聞のみならず、アメリカのニューヨークタイムズにも美談として報じられました。
しかし、残されたノートにはこんな言葉が書かれてありました。
 「善人の社会での落伍者は悪人であるが、悪人の社会での落伍者は善人である」
 ある布教使さんがこういった話をされていました。
 「滋賀県のあるお寺の過去帳を見たら、天明の飢饉の記録があり、そこのお寺では平年は10人くらいの死者数なのだが、天明の飢饉の時には数十枚の紙に子供から大人まで名前が羅列してあり、おそらく村の半分以上が死んだのだろう」
 そして、こう続けられました。
 「清く正しく美しくの家訓の家はまず全滅だろう。親殺し、子殺し、妻殺しの生き地獄を生き抜いた者が残り、その者達が今日の私達に命をつないでくれた先祖の姿である」と。
 今の私がいくら「清く正しく美しく」と思ったとしても、自分に命をつないでくれた人達は、過酷な条件をずっとくぐりぬけて、様々な罪業を積み重ね、今日の私に命をつないでくれているのです。
 「さるべき業縁のもよおさば、いかなるふるまひもすべし」
 これは『歎異抄』第13条、親鸞聖人の言葉です。私達はその環境によっては、どんな行いでもしかねない、元来悪人であります。
だからと言って、私達は生きるためには何でも好き放題やって良いという訳ではありません。やりかねない私達だからこそ、その枷が必要となってきます。それが倫理、道徳、宗教なのでしょう。
 今日、皆さんと唱和した「四つのテスト」は私達ロータリアンの枷であると心得て頂きたく思います。

グランラセーレ東広島様へお中元贈呈

卓話 「会員増強および拡大月間にちなんで(会員組織・増強委員会)
   RI2710地区会員増強委員長 海田 和幸 様

 

アンケートをもとに会員増強の大切さをお話しいただきました。この1年間で会員数が3234人から100人減って3134人になっていること、特に女性会員数が伸び悩んでおり、海田委員長の光ロータリークラブも7月に女性会員が入会して女性会員0クラブではなくなったが、女性会員の募集がこれからの課題だと言われていました。