【第2771例会】会員卓話「東広島の不動産事情」(2022年7月21日例会)

会長時間

『蛍』
以前は我が家の前の川で蛍をたくさん見ることができました。しかし、河川工事等が原因なのか、ここ数年で全く蛍を見ることがなくなり何か寂しい気がします。
 「じゃんけんで 負けて蛍に 生まれたの」
 これは池田澄子の俳句、代表作であり、現在では中学の教科書にも載っています。何に生まれるかという重たいことをじゃんけんで決めるのかと、最初、怪訝に思いましたが、よく考えてみると、じゃんけんほど公平なものはありません。大人でも子供でも、男でも女でも、お金持ちだろうが、力が強かろうが、みんな勝つ確率は1/2です。
 では、何故蛍が負け組なのか。それは蛍は泥の中から出て来て、成虫になって1週間しか生きられない短い命だからでしょう。また、同じ1週間しか生きられない蝉と比べてみても、蝉は日中元気よく鳴いていますが、蛍は鳴くこともできず、また夜にしか出て来ず、その仄かに光る様が控え目で儚い印象を抱かせるのでしょう。
 「恋し恋しと 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす」
という都々逸がありますが、蛍はその短い一生を精一杯わが身を焦がして、儚くも美しく生きているのです。
 私達は今置かれている境遇に不平不満をもらしがちです。
 「もっとお金持ちの家に生まれたかった」「もっと美人に生まれたかった」「こんな田舎じゃなく都会に生まれたかった」等々。
 しかし、これらは偶然の事、自分ではどうしようもない事、じゃんけんで決まった事なのです。だから、言っても仕方ない事を言って嘆いて暮らすのではなく、その自分の置かれた境遇の中で一所懸命生きなさいよと、蛍が教えてくれているように思います。
 アメリカの元国務長官ヒラリー・クリントン氏の言葉に「Bloom where you are planted」(植えられた所で花を咲かせなさい)とあります。
 私達は自らの置かれた境遇に愚痴をこぼして過ごすのではなく、その場所で精一杯努力して美しい花を咲かせてくださいよと言われているのです。
 じゃんけんなど勝っても負けても問題ないと言えるような力強い人生を歩んでいただきたく思います。

【連続100%出席】宇治木会員 45年おめでとうございます。

会員卓話「東広島の不動産事情」 竹中会員

 現在、東広島市は市街化調整区域でも条件を満たせば、住宅などの建物を建築できますが、倉敷市、福山市の例を考えると、将来的に市街化調整区域での建築が特殊な事情を除いて難しくなってくる可能性があります。