【第2605例会】東広島警察署管内の治安状況(2017年11月9日例会)

例会プログラム:東広島警察署管内の治安状況

卓話者:東広島警察署長 山田谷 清 様

皆様、こんにちは。ご紹介に預かりました、東広島警察署長の山田谷でございます。
西条ロータリークラブの皆様方には平素から警察業務に関しまして深いご理解とご協力を賜りまして、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
私の自宅も東広島市にありまして、まさに地元の安全安心に努めて参りたいと思っております。
今日お話しする内容は東広島警察署管内の治安状況についてでございます。お手元の資料をご覧になりながらお聞きください。
現在、警察でどのようなことに取り組んでいるかと申しますと、空き巣などの侵入窃盗や乗り物盗などの犯罪、子供や女性、高齢者の安全確保そして特殊詐欺などの新たな犯罪への対応を重点に取り組んでおります。引き続き皆様のご協力をお願いしたいと思います。
続きまして、広島県警察が現在進めております、「目指せ日本一安全・安心な広島県の実現 アンダー80作戦 2020年に向けて」についてご説明いたします。警察では平成27年から「アンダー100作戦」と言うキャッチフレーズで特殊詐欺の抑止と交通事故者数の90人以下を目標に掲げて実施してまいりました結果、成果が出ました。
そこで、現在では特殊詐欺被害額5億円以下、交通死亡事故者数75名以下を取りまして、「アンダー80」作戦を実施しております。
特殊詐欺については、「なりすまし詐欺」、「架空請求詐欺」、「還付金詐欺」などがございます。
発生状況は、昨年の発生件数の2倍に迫っております。被害額は逆に半減しております。警察でも加害者の検挙に努めておりますが、偽名を使用したり様々な状況を作っており中々困難な状況にあります。そこで加害者の検挙の他に水際阻止にも努めております。市役所、防犯組合、金融機関等の協力を得ながら対策を進めており、成果も県内トップクラスの阻止件数であります。
また、市民が被害者にならないために、「電話でお金の話がでたら、詐欺!!」そして、「即断より相談」の心掛けが大切です。
続きまして、死亡交通事故撲滅に向けた取り組みについてご説明いたします。
交通事故については、発生件数、死亡者数とも平成24年以降減少傾向にありましたが、今年は、9月末現在で、発生件数、負傷者数とも減少しているものの、死者数は大幅に増加しております。
既に、昨年一年間の死者数を大幅に超えており、非常に厳しく、危機的な状況にあります。
件数が減少しているとは言っても県内の警察署管内での件数レベルで言えばワースト2でありますが、減少数の状況が良好に推移していることから、このままいけば、ワースト2を返上することができるのではないかと期待しております。
東広島での交通事故発生が一番多いのは、市内中心部であり、自転車との事故が多く発生しており、警察では啓発活動に力を入れております。
また東広島市と緊急メッセージを発信しております。
今からの時期、日没時間も早くなっておりまして、自動車運転手については早めのライト点灯を、自転車運転者については反射板等の着用を是非お願いいたします。
これからも、市役所、学校、交通安全協会等と連携し、交通安全に取り組んでいきたいと思っております。ぜひとも皆様のご協力をお願いいたしたいと思います。